またもや遊歩道……(高山村 県立ぐんま天文台)
高山村にある県立ぐんま天文台へ行ってきました。私は星を見るのが好きなので、一度行ってみたいと思っていた施設です。
渋川市から車で約30分、天文台の駐車場に到着。ここから遊歩道を600m歩きます(天文台へ通じる林道もあるのですが、一般人は光害防止のため通行禁止)。
熊がでる? 思わずカミさんと無言で顔を見合わせてしまいました。
遊歩道という言葉にはイヤな思い出があるので躊躇……しかし、ここを通らないと天文台にはいけません。生まれて初めて熊よけの鈴を手に持ち、緊張しながら遊歩道に入ります。きちんと整備されている道ですが600mずっと上り坂(太陽系は上り坂じゃないと思うのですが……駐車場と天文台の標高差は60m)。海王星—天王星—土星を通過、太陽(天文台)まであと200mの標識(宇宙にはないですよね)が、先には木星が見えてきました。このころには息が上がって汗がびっしょり。
群馬の遊歩道ってどこもこんな感じなんでしょうか? 吾妻渓谷は “ けもの道 ” みたいだし、小野池あじさい公園も軽い山登りでした。遊歩道は散歩するような、もっと余裕で歩ける道だと思ってましたが、群馬に戻って遊歩道に対するイメージが崩れました。カミさんもしんどそう、でも一言「吾妻渓谷に比べれば楽なもの。あのときは行くも地獄、戻るも地獄だったからね」。たった15分、標高差60mの上り道でも運動不足で体力が衰えた50歳のオヤジにはキツいです。途中ヘビを2匹見ましたが(いきなり目の前でガサガサ動き出すものですから、ビビリの私は血圧がぐんとアップ)、幸い熊に遭遇することなく無事天文台に到着。
一気に視界が開けます。さすが山の頂き、素晴らしい景色です。
入館料は300円。料金を払いながら係の女性に、
「ヘビは二回ほど見ましたが、熊、出るんですか?」
と尋ねたところ、返ってきた答えは、
「ヘビ、この山いっぱい、いるんですよね(笑)。熊は遊歩道の方ではありませんが林道の方で数回目撃され、フンなども確認されています」
「……(やっぱりいるんだ)」
ほかに見学者もなく貸し切り状態。職員の方の丁寧な解説を聞きながら、太陽の活動状態をリアルタイムで見たり、巨大望遠鏡の見学もしてきました。
屋外にはジャンタル・マンタル(18世紀にインドで建設された天体観測施設の総称)とイギリスのストーンヘンジを再現したストーンサークルがあります。
一時間半ほどじっくり見学し、お土産に宇宙食のアイスクリームを購入しました(売店で売られているものは書籍、星座早見版、食品は宇宙食となぜかコアラのマーチだけ)。
熊よけの鈴を借りて帰りの遊歩道へ。行きは上りでしんどかった分、帰りはずっと下りなので楽ちん。周りを見る余裕もあり、山栗をいくつか拾ってきました(今度はヘビにも遭いませんでした)。本当は夜、星を見に来たいのですが、あの歩道を夜歩くのはちょっと……。
県立ぐんま天文台のHPは→県立ぐんま天文台
(天文台のHPにある遊歩道の写真〈設備紹介のところにあります〉は平成11年の完成時のときのものでしょう。いまはもっと鬱蒼とした雑木林になっています)
近くにはイギリスの古城を移築したロックハート城もありますよ(下の写真、今日は入場しませんでした)。
by pukichi3 | 2010-10-07 20:55 | 散歩・ドライブ